日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
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総説(シンポジウム記録)
中枢神経サルコイドーシス治療におけるメトトレキサートの位置づけ
小野 真一石川 晴美
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2014 年 34 巻 1 号 p. 35-40

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抄録
【要旨】中枢神経サルコイドーシス(CNS sar)におけるメトトレキサート(MTX)の使用実態についてはよく分かっていない.我々は,髄膜脳炎を唯一の臨床症状とするCNS sarを経験した.プレドニゾロンの減量により症状の再燃をみたため,MTXを10 mg/週1回で5年間(累積投与量2,850 mg)併用し,症状の再燃なくプレドニゾロンを5 mg/日に減量できた.自験例を含めた報告にみる限り,CNS sarではMTXは副腎皮質ステロイドホルモン薬(以下ステロイド)と併用投与され,ステロイドが有効であればMTXも有効であった.しかし,先行投与のステロイドが無効であってもMTX有効例があり,MTXは単なる“steroid spearing effect”ではなく,何らかの相乗作用の存在が伺われる.メタボリック症候群の増加による非アルコール性脂肪性肝疾患ならびに免疫抑制薬使用によるde novo肝炎を鑑みると,今後は肝疾患に対する留意が一層重要になると考えられる
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© 2014 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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