日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
総説
サルコイドーシスとその周辺疾患―肺肉芽腫性疾患―
宮崎 泰成古澤 春彦須原 宏造稲瀬 直彦
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36 巻 (2016) 1_2 号 p. 27-30

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抄録

 サルコイドーシス(以下サ症)は,多臓器に原因不明の肉芽腫性病変を呈する疾患である.サ症の臓器病変として肺の頻度は高く,日本では胸部レントゲン検査で発見されることが多く,また気管支鏡検査で診断が可能であることより肺病変にて診断されることが多い.従って,サ症と他の肺肉芽腫性疾患の鑑別が必要となる. 過敏性肺炎とサ症の合併が疑われる症例報告がある.過敏性肺炎と慢性ベリリウム肺は吸入性の抗原あるいは粉塵が肺内で反応して肉芽腫を形成するので基本的に気道に沿って病変が存在する.抗酸菌症や真菌感染症も,肺に肉芽腫を形成するので,培養検査や特殊染色が必要となる.血管炎関連疾患や免疫再構築症候群では,臨床経過が類似することがあり,急性サルコイドーシスとの鑑別が問題となる. サ症と他の肺肉芽腫性疾患の鑑別は,病歴,画像所見,検査所見,病理学的所見が重要で,合併することも念頭に置く必要がある.

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© 2016 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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