日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
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症例報告
急速に多臓器病変を認めた涙腺サルコイドーシスの一例
奥山 顕子澤田 哲郎坂東 政司山内 浩義間藤 尚子山沢 英明河田 浩敏萩原 弘一
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2018 年 38 巻 1_2 号 p. 45-49

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抄録

42歳の女性.1 ヶ月前から左眼の痛み,2週間前から発熱,労作時呼吸困難,乾性咳嗽,霧視が出現した.GRNX 400 mg/日を4日間投与されたが症状改善を認めず,胸部CTで両肺にびまん性の粒状影,すりガラス状陰影を認めた.その後,左眼の充血が出現し前部ぶどう膜炎と診断された.また急速に四肢・体幹に結節性紅斑が出現し,可溶性IL-2R値の上昇,Gallium-67 citrateシンチグラフィーでの両側涙腺への集積,腹部CTでの肝脾腫,経気管支肺生検での乾酪壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫所見より,サルコイドーシスと診断した.急速に多臓器病変を認めた涙腺サルコイドーシスは稀であり,現時点ではHeerfordt症候群と診断はできないが,今後Heerfordt症候群へ進展する可能性に留意し経過観察する必要があると考えられた.

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© 2018 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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