日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
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症例報告
ステロイドが奏効するも肝酵素の上昇が遷延した著明な肝病変を伴うサルコイドーシスの一例
片桐 祐司日野 俊彦村松 聡士結城 嘉彦柳川 直樹鈴木 博貴
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2018 年 38 巻 1_2 号 p. 50-54

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抄録

症例は43歳,女性.33歳時に胃癌の手術歴がある.健診における血液検査で肝機能異常を指摘されて近医を受診し,腹部超音波検査で多発肝腫瘍と傍大動脈リンパ節腫大,CTで肝の腫大と地図状の低造影域,多発脾腫瘤,多数の腫大リンパ節,両肺に小粒状影を認めて当院に紹介された.腹腔リンパ節・肝生検を施行して病理で非乾酪性類上皮細胞肉芽腫の診断となり,血清ACE上昇,気管支肺胞洗浄液のリンパ球上昇を認めてサルコイドーシス(肝,脾,リンパ節,肺)と診断とした.プレドニゾロンで治療を開始したところ,CTで肺・脾・リンパ節の病変は2 ヶ月で著明に縮小したが,肝腫大・肝臓の低造影域は緩徐に改善するとともに,肝酵素は5 ヶ月目から低下し始めた.本症例は健診における血液検査での肝機能異常を契機に診断された著明な肝病変を伴うサルコイドーシスで,ステロイドが奏功し特徴的な臨床・血液検査の経過を示したため報告する.

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© 2018 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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