日本口腔内科学会雑誌
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症例報告
EBV関連T/NKリンパ増殖性疾患と考えられた口蓋粘膜潰瘍の1例
神部 芳則篠崎 泰久伊藤 弘人草間 幹夫松本 直行小宮山 一雄
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2013 年 19 巻 2 号 p. 48-53

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抄録
患者は86歳の女性で口蓋の潰瘍を主訴に受診した。総義歯を新しく作成後に潰瘍を自覚したため,義歯の調整を数回行ったが症状の改善はみられなかった。硬口蓋に多発性の潰瘍と発赤を認めた。潰瘍の表面は白色の壊死組織に覆われており,硬結は触知しなかった。CT画像で口蓋の骨破壊はみられず,生検の結果びまん性にリンパ球様細胞の浸潤を認めた。これらの細胞は免疫組織学的にCD3陰性,CD5陽性,CD30陽性,CD56陽性,CD57陰性,EBER1陽性であり病理組織学的にEBV関連T/NKリンパ増殖性疾患と診断した。ステロイドの投与で一時潰瘍の改善を認めたものの,心不全により死亡した。
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© 2013 日本口腔内科学会
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