日本口腔内科学会雑誌
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症例報告
繰り返す口内炎を契機に発見されたHIV感染症の1例
山本 亜紀神部 芳則大田原 宏美柏崎 明子山下 雅子林 宏栄野口 忠秀森 良之
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2017 年 23 巻 2 号 p. 95-99

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抄録

65歳の男性。繰り返す口内炎を主訴に,近医から当科を紹介され受診した。初診時,口腔内には多数のアフタを認めたが,偽膜形成は認めなかった。細菌培養検査にてカンジダ陽性であったため抗真菌薬を使用したが症状を繰り返した。外陰部潰瘍を認めていたことから内科に対診したところ,HIV感染が判明した。その後,HIV治療が開始され,現在は口腔内症状も改善し経過観察を行っている。

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© 2017 日本口腔内科学会
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