日本口腔内科学会雑誌
Online ISSN : 2186-6155
Print ISSN : 2186-6147
ISSN-L : 2186-6147
症例報告
特発性血小板減少性紫斑病患者に対して継続的な口腔管理を行った1例
棚倉 万紀子松本 耕祐大杉 舞三谷 泉小畑 裕史足立 陽子明石 昌也
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 27 巻 2 号 p. 66-71

詳細
抄録

特発性血小板減少性紫斑病は自己抗体により血小板破壊が亢進する疾患であり,口腔内に異常な出血を呈することがある。そのため病院歯科受診を契機に発見されることも多く,内科への紹介後,入院中症状に応じた適切な口腔管理が継続して行われる。症例は76歳男性,血小板数4×103/μl,下肢点状紫斑と口腔内多発性血腫を認め,内科入院後,食形態の提案や看護師および歯科衛生士と連携した口腔管理を行い,第19病日に軽快退院となった。

著者関連情報
© 2021 日本口腔内科学会
前の記事
feedback
Top