抄録
免疫性血小板減少症は,口腔内症状を伴うことが多く,発症原因の1つとしてHelicobactor pylori (H.pylori)感染がある。われわれは,口腔内多発血腫を契機に診断されたH.pylori感染に伴う急性型免疫性血小板減少症の1例を経験したので報告する。患者は78歳女性で,全身の点状出血と口腔内多発血腫を認めた。血小板数0.3×104/μl,抗H.pylori抗体陽性で,メチルプレドニゾロン20mg/dayと免疫グロブリン10g/dayの点滴投与,血小板20 単位の輸血,H.pylori除菌治療で血小板数の回復を認め,経過は良好である。