日本ペインクリニック学会誌
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症例
圧迫骨折の加療中に骨髄検査で多発性骨髄腫と判明した4症例
井上 一由香曽我部 義則梶木 秀樹梶木 美樹
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2008 年 15 巻 1 号 p. 31-34

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抄録

腰痛の原因が単純X線写真,MRIで良性の椎体圧迫骨折と判断され,治療中に骨髄検査で多発性骨髄腫と判明した4症例を経験した.3症例は70歳代の高齢で,貧血,血小板減少があり,1症例は高蛋白血症があった.椎体圧迫骨折の疼痛治療では,痛みが長期にわたる場合や疼痛が軽減しない場合には,多発性骨髄腫を念頭におき精査する必要がある.

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© 2008 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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