日本ペインクリニック学会誌
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症例
Catheter-over-needle typeのくも膜下カテーテルへの入れ替えにより髄液漏が改善した症例
太田 周平小川 賢一新堀 博展原田 紳介市川 靖史後藤 隆久
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2011 年 18 巻 1 号 p. 19-21

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抄録
くも膜下鎮痛法に合併した髄液漏をcatheter-over-needle type (O-N)のカテーテルに変更して,髄液漏が改善した症例を報告する. 患者は直腸がんの再発による臀部痛を生じていた63歳の女性であった.くも膜下鎮痛法を行うために18Gの硬膜外針で硬膜を穿刺した後に,その針を通してカテーテルをくも膜下に留置した.痛みは軽減したが髄液漏が生じた.最初のくも膜下カテーテル挿入 7日後にO-Nカテーテルに入れ,髄液漏は消失した.O-Nカテーテルはくも膜下鎮痛法の合併症である髄液漏の治療に有用である.
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© 2011 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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