日本ペインクリニック学会誌
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症例
上下腹神経叢ブロックが有効であった間質性膀胱炎の3 例
山田 直人加藤 幸恵木村 丘松井 秀明
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2015 年 22 巻 1 号 p. 46-49

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抄録

難治性の疾患である間質性膀胱炎の下腹部痛に上下腹神経叢ブロックが有効であった3症例を経験した.3症例はいずれも薬物療法,膀胱水圧拡張療法などでは鎮痛困難であった.最初の症例に硬膜外ブロックが有効であったため,より効果期間の長いアルコールを用いた上下腹神経叢ブロックを行った.合併症がなく,痛みは著明に改善した.その経験より連続した他の2症例にも行い,同様に痛みが改善した.今回の経験から間質性膀胱炎に対して上下腹神経叢ブロックの有効性が示唆された.

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© 2015 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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