日本ペインクリニック学会誌
Online ISSN : 1884-1791
Print ISSN : 1340-4903
ISSN-L : 1340-4903
症例
頚肋を伴う非特異的両上肢痛の1症例
西 啓太郎江原 弘之岩﨑 かな子内木 亮介中西 一浩
著者情報
ジャーナル フリー HTML

2022 年 29 巻 7 号 p. 157-160

詳細
抄録

頚肋を有し,他院で胸郭出口症候群と診断された20代男性に対して,医師と理学療法士が協働して上肢痛の治療選択をした.その結果,頚肋による神経および血管の圧迫の可能性が低く,非特異的上肢痛であり,運動器リハビリテーションの適応があると判断した.10回のリハビリテーションとデュロキセチンの内服により,123日目に症状が改善した.集学的な評価が侵襲的治療を最小限に抑えることに有効であった.

著者関連情報
© 2022 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
前の記事 次の記事
feedback
Top