日本ペインクリニック学会誌
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症例
長期間高用量フェンタニル貼付剤使用の慢性疼痛患者に血清濃度測定下にオキシコドンへのオピオイドスイッチングを行った症例
小髙 桂子橋本 雄介
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2025 年 32 巻 2 号 p. 35-39

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抄録

難治性慢性疼痛の管理におけるフェンタニル貼付剤への適応は,その期間や使用量に未だ問題が多い.今回,難病である家族性地中海熱,運動器疾患による難治性の慢性疼痛に対して長期間および高用量フェンタニル貼付剤を使用していた患者に対し,フェンタニル血清濃度を測定しながらオキシコドンへのスイッチングを計画した.慎重な管理で約1/3量へのオピオイド量へ減量でき,かつ疼痛が軽快することで日常生活動作および生活の質が改善した.

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© 2025 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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