日本ペインクリニック学会誌
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関節リウマチ患者に対する低用量メトトレキサート療法開始後に発症した帯状疱疹の1症例
今町 憲貴土井 克史齊藤 洋司
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2004 年 11 巻 2 号 p. 123-125

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抄録

低用量のメトトレキサート (MTX) 内服後, 帯状疱疹を罹患した関節リウマチ (RA) 患者の症例を経験した. 患者は, 60歳, 男性. 低用量MTX療法開始翌日の昼から左上肢に疼痛が出現し, 夕方, 同部位に皮疹が出現した. アシクロビルの点滴と持続硬膜外ブロックを1週間施行し, VAS 0mmとペインコントロール良好であった. 低用量であってもMTX療法中は, 免疫抑制をきたすことがあり, 帯状疱疹を発症した場合に重篤化することがあるため, 早期からの抗ウイルス剤投与をはじめとする治療を開始すべきである.

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© 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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