日本ペインクリニック学会誌
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腹腔神経叢および下腸間膜動脈神経叢アルコールブロック同時施行の検討
櫻井 行一舘岡 一芳河本 瑞穂岩崎 寛
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2004 年 11 巻 4 号 p. 453-456

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抄録

腹部がん性疼痛に対して, エタノールを使用し, 腹腔神経叢ブロック・下腸間膜動脈神経叢ブロックを同時に行った10症例について検討した. エタノールの使用によるアルコール中毒等の副作用は認めなかった. 除痛の有効性も高く, 頻回ブロックによる患者負担が軽減することからも, 腹腔神経叢ブロックと下腸間膜動脈神経叢ブロックの同時施行は, 腹部疼痛の範囲が広い場合に考慮されてよい除痛法と考えられる.

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© 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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