日本ペインクリニック学会誌
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診断が遅れた悪性腫瘍の多発性脊椎転移による難治性腰痛の2症例
桜本 千恵子高良 麻紀子小磯 進太郎池本 繁弘
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キーワード: 悪性腫瘍, 脊椎転移, 腰痛
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2006 年 13 巻 2 号 p. 122-127

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抄録

疼痛を主訴にペインクリニックを受診したが, 確定診断が遅れてしまった悪性腫瘍の2症例を経験した. すでに他科で悪性腫瘍を否定されていたため, 腰椎圧迫骨折と診断し, 腰痛に対する治療を行った. 症状が激しく進行性であり, 神経ブロックの効果が短時間で治療に抵抗性であったため精査を予定したが, 全身状態が急変した. 2症例ともに肺癌による多発性脊椎転移であった. 高齢者の難治性腰痛では, 常に悪性腫瘍の転移による病的骨折を疑い, 検査を繰り返す必要がある.

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© 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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