日本ペインクリニック学会誌
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雷撃症による疼痛に対してプロスタグランディンE1静脈投与が有効であった1症例
玉川 進野坂 拓寿赤間 保之小川 秀道
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1995 年 2 巻 1 号 p. 28-29

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抄録
今回われわれは雷撃症による両上肢疼痛に対してプロスタグランディンE1 (PGE1) 静脈投与が有効であった症例を経験したので報告した. 症例は60歳男性. 農作業中に落雷にあい, 1カ月続いた意識障害が回復した後に両上肢の疼痛が残存した. 交感神経のブロックは無効であり, PGE1点滴投与が疼痛緩和に有効であった. 交感神経系のブロックが無効であったのは落雷により交感神経系が何らかの障害を受けているためと考えられた.
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© 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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