日本ペインクリニック学会誌
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腰部交感神経節ブロックが有効であった全身性エリテマトーデス神経炎の1例
玉川 進小川 秀道
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1998 年 5 巻 2 号 p. 153-155

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抄録

目的: 全身性エリテマトーデス(SLE)による多発性単一神経炎に対して腰部交感神経節ブロックを行ない, 疼痛の改善をみた1症例を経験したので報告した. 症例と結果: 42歳, 女性. 20年来のSLE. 両下肢の筋力低下, 筋萎縮, 知覚鈍麻が存在し, 3カ月前から疼痛が増強した. 非ステロイド系消炎鎮痛剤では疼痛コントロールが不良であり, 持続硬膜外ブロックを行ないながら当院に紹介された. 下肢の皮膚温上昇を目的に腰部交感神経節ブロックを行なったところ, 疼痛はほぼ消失した. しかし下肢のしびれと知覚鈍麻は改善しなかった. 結論: SLE神経炎では, 交感神経ブロックにより疼痛を軽減できる可能性がある.

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© 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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