1955 年 21 巻 250 号 p. 509-513
以上の報告で,円筒端面の二次元旋削について次の諸項が明らかになつた。
1.切削熱による加工物の温度上昇は一般に(3)式で表わされる。
2.切削面の温度上昇は普通の切削条件では近似的に(5)式で表わされる。
3.実際に切削面の温度上昇を測定した結果,(5)式は切削開始後の総回転数n,測定位置ω及び回転速度Nに関して妥当であると云える。
4.加工物への流入熱量は切削速度が増すと急激に減少する。
5.本実験の条件では切削面の温度上昇と回転速度,切削速度及び加工物の周の長さとの間には(7)式の関係がある。