抄録
この方法の特徴は
i) 系の安定を確めるために|G (ω) |は一応描く必要があるから, これを基にして|G' (ω) |を描くことはそれ程労力を要しない。
ii) ωが大きい範囲で|G (ω) |と|G' (ω) |は重なり, 各折点はλだけ左にうつる訳だから|G' (ω) |を描くことは極めて容易である。叉λを加減して確めることも容易である。
iii) 減衰時定数を求めるためには, |G' (ω) |を全部完成させて描く必要はなく, 単にこれがOdbを切る点までを描けばよい。
iv) 此の方法は近似法であるから大体の目安をつける場合に用いる。
v) λ<ωfの範囲でないと|G' (ω) |の形が変つて来るから|G' (ω) |=0の点の位相余裕の正負だけでは判定出来ない。よつてλ<ω∫がこの方法の使用範囲である。