1977 年 43 巻 511 号 p. 790-795
接点ばね定常振動時の接点間しゅう動振幅に及ぼすぼね形状の影響を, 静変形時の荷重一変位特性から検討し, 次のことを見い出した。
(1) 接点間のしゅう動による等価減衰力とたわみ変位振幅の関係は, 接点ばねの曲げ位置に関する無次元量λ1 (λ1=x1/xB.xB;ばね全長, x1;曲げ位置と固定端の距離) と, 接点高さの無次元量H (H=h/β・xB.β;曲げ角, h;接点高さ) の両者をなかだちとして定量化され, 主として (λ1+H) のと接点ばねに固有の値0.288との差で決定される.
(2) 等価減衰力の大きい, すなわち一定駆動力の下でのしゅう動振幅は| (λ1+H) -0.288|を大きくすることによって減少する.
(3) (λ1+H) が等しければHの小さい場合の方が等価減衰力は大きくなる.