精密機械
Print ISSN : 0374-3543
楽器
安保 誠哉
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1984 年 50 巻 1 号 p. 118-119

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抄録

楽器の分類方法には,一義的に定まった方法があるわけではない.本稿ではその主旨から下記のように分けておきたい.
(1)自然楽器:音源が自然物
(2)電気楽器:同上.発生した振動を電磁気的または光学的にピックアップ
(3)電子楽器:音源が電子回路による発振
1)自然楽器
ここでいう自然とは,非電気,非電子という意味で字句どおりの天然自然物のみを意味しない.
名称音の作り方具体名
(a)管楽器カルマン渦フルート等
一枚リードクラリネット等
二枚リードオーボエ等
奏者の唇トランペット等
(b)弦楽器擦弦バイオリン等
弾弦ギター等
打弦ピアノ
(c)打楽器固体シロホン等
膜ドラム等
(d)リード楽器自由リードハモニカ等
2)電気楽器
(a)ジ電気ピアノ弦または金属』牡の振動を電磁的にピックアッフ
(b)電気ギター弦の振動をピックアップ
(c)ハモンドオルガン稀の歯車を電磁式ピックアップの前で回転させ,歯数と回転数に応じた雷気振動をとり出す
3)電子楽器
(a)電子ビアノ
(b)電子オルガン
(c)シンセサイザ
音源はすべて電子回路である点が,前述の自然楽器,電気楽器との違いである.

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© 社団法人 精密工学会
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