精密工学会誌
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マィクロ操作技術
浜口 幸久
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1987 年 53 巻 2 号 p. 210-211

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抄録
マイクロ操作とは,バイオテクノロジーにおいて手作業ではできない,または,手作業では非常な熟練が要求される微細な操作を特別な道具を用いて行うものである.脊椎動物などの大きな生物体を構成している細胞は,顕微鏡を用いてやっと見ることができるものがほとんどであるので,そのような細胞を生かしたままで,細胞そのものや,細胞内小器官に対して実験操作を施し,それに対する細胞・生物体の反応を調べることがマイクロ操作である.それ故,マイクロ操作は従来,顕微操作とも言われてきた.マイクロ操作技術は一般に,顕微鏡の倍率で100倍程度までで行うものと,100倍から数千倍までの倍率で行うものとに区別できる.前者は実体顕微鏡が利用できるが,後者では正立または倒立の高倍用顕微鏡を用いるので像は平面的であり,深さ方向の操作は難しい.
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© 社団法人 精密工学会
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