精密工学会誌
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ダイヤモンド粒の表面形状と接合強度
戸倉 和吉川 昌範
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1987 年 53 巻 4 号 p. 595-600

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抄録
合成ダイヤモンド粒を空気で腐食し,その形状,表面構造,表面積の観察,測定を行い,次いでバレル試験と曲げ試験によりその接合強度を調べた.
その結果,次のことを明らかにした.
(1)加熱した大気圧の空気でダイヤモンド粒を腐食すると表面に凹凸を生じさせることができる.
(2)腐食時間15minのとき,腐食温度700~1000℃の範囲でダイヤモンド粒の腐食速度は{100}面より{111}面の方が大きく,その結果腐食されたダイヤモンド粒は両結晶面の接する稜が残留し,凹状を呈する.
(3)ダイヤモンド粒の表面積を腐食により増大させることができる.特に腐食時間15min,腐食温度900℃のとき最大値を示し,このときダイヤモンド粒表面は形状のはっきりとしたエッチピットで覆われる.
(4)ダイヤモンド粒の接合強度はその表面積と密接な関係があり,腐食時間15min,腐食温度900℃のとき最も大きい.
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© 社団法人 精密工学会
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