精密工学会誌
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デジタル光学素子を用いた形状測定方法の研究 (第1報)
反射物体の形状測定
高増 潔加賀山 明嗣
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1990 年 56 巻 6 号 p. 1117-1122

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抄録

画像計測を工業的に実用化していく上で, その信頼性を高くすることが最も重要と考えられる.LEDアレイとプラズマディスプレイを使用した鏡面の3次元形状計測システムを試作し, デジタル光学素子を計算機によってアクティブに制御することが, 信頼性向上の1つの手段となることを示した.
また, 図11に示したようなかなり複雑な形状の鏡面を持った測定物は, 現状では非接触で機械的なスキャニングなしに測定することが困難であったが, 本手法により測定することができた.
以下の方針で, 実用性の高いシステムを作っていく予定である.
(1) 画像処理を高速, 高精度にする.
(2) システム全体の位置の補正方法 (光学素子, ビデオカメラなどの3次元的位置, レンズ系の収差) を確立する.
(3) アクティブな光源の長所を生かした制御方法の開発.
(4) 実際の外乱光などの影響を調べる.

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© 社団法人 精密工学会
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