精密工学会誌
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モアレ技術による可視化
19960131
横関 俊介新井 泰彦山田 朝治
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1996 年 62 巻 5 号 p. 657-660

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抄録

モアレ技術の特徴は以下の通りである. (1) 二次元の減算ができる. (2) 光学系などによる誤差を除くことができる. (3) 物体の変化のみを可視化できる. (4) しま走査に, 干渉計ほどの精度が要求されない. (5) 物体の情報に対応した変位, または, 変形を格子に与えることができれぽ可視化できる.
モアレ技術は, 古くから利用されていたことや原理の説明が素朴な手法で行われていたためか, 前時代的な技術と思われていて, あまり利用されていない.しかし, たとえば, モアレ応用干渉じま計測法は新しい技術であるホログラフィ干渉法よりも有用性が高い.また, 原理が現代的な手法で説明されるようになっている.したがって, 本稿がモアレ技術を見直すきっかけになり, 利用される方が増えることを願っている.

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