著者らが見い出した加工方法により, 絶縁性セラミックスも金属材料と同様な複雑形状加工が形彫りおよびワイヤ放電加工機により可能であることを簡単に紹介した.それほど難しい手法ではないので, 放電加工機を持つ現場で使用できると期待している.セラミックス材料の最大の難点であった加工技術の一手法として, 今後導電性セラミックス以上の加工特性を得るための方法・原理の確立が早急に望まれる.また, 放電現象を表面改質技術として利用する点からも, 基本的な加工原理を物理化学的な現象論の面からさらに追求する必要がある.