外段取りシステムを市場に投入して5年が経過する.当初は金型加工の特殊性から試行錯誤を繰り返したが, 現在は十分な成果が得られている.金型メーカからも外段取りの有効性が広く認められてきている.
また, 従来から各方面において, 設計工程や電極製作工程からの加工情報の効率的伝達が必要とされ, 多くの試みがみられた.当社においても実施したが, 大きな効果を残すことはできなかった.しかしながら, 放電加工工程の外段取り化が進んだ結果, 作業内容が十分に把握できる状態になったため, 再度試みる段階にある.ネットワークの環境が充実している中で, より効果的な工程管理が現実的になってきたことを感ずる.