学校心理学研究
Online ISSN : 2432-2865
Print ISSN : 1346-5732
原著論文
小中学生の協力行動を促す要因の検討―学級に対する集団アイデンティティ,誇り,尊重に着目して―
西村 和代越 良子
著者情報
ジャーナル 認証あり

2023 年 23 巻 1 号 p. 3-14

詳細
抄録

本研究は,小中学生の協力行動を促す要因を学級集団アイデンティティ,児童生徒が感じる学級に対する誇り,学級内での尊重に着目し,検討した。調査対象は,小学5年生277名と中学3年生248名であった。結果は,a)小中学生ともに,学級集団アイデンティティが協力行動を促し,学級集団アイデンティティの強化要因は誇りと尊重であった。b)小学生では誇りが尊重よりも学級集団アイデンティティの強化に影響した。c)中学生では,小学生に比べて学級集団アイデンティティや協力行動に対して,尊重がより強く影響していた。

著者関連情報
© 2023 日本学校心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top