2026 年 25 巻 2 号 p. 249-260
「スクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーの常勤化に向けた調査研究」(文部科学省委託)の3年分の調査の概要を,2つの研究という形で示した。研究1ではスクールカウンセラー(SC)や学校関係者等にアンケート等で調査を行い,勤務(配置)時間は週1回7時間以上の方が学校から期待される業務が多く実際の活動の幅も広いこと,アセスメントやコンサルテーションおよび多くの個別課題への対応をよく行っているという結果を得た。これらを基に,標準的なSC業務に関するガイドラインを作成した。研究2では,中学校・中学生・中学校SCにアンケート調査を行った結果,活動の幅の広さや対応件数等の多くが配置時間と比例しており少なくとも週1回終日配置が望ましいこと,SCを校務分掌上に位置づけることがSCの有用性を高めること,SCの会議等への参加率を高める取組が求められること,SCの活動は中学校・中学生にも概ね良好な評価を得ていること,SCの認知度向上や一次的援助サービスへの関与が求められること,などが明らかとなった。これらを踏まえ,一次的援助サービスへの関与を含めたSCの活動の充実や配置時間の拡充について提案を行った。