静脈経腸栄養
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特集:NST活動の標準化とその評価
呼吸障害に対するNST活動とその効果
藤井 真田中 弥生廣瀬 直人
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2006 年 21 巻 2 号 p. 2_45-2_51

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抄録
慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease:COPD) では栄養療法が重要である。 COPDでは、栄養障害状態となっていることが多く、栄養障害はさらに呼吸機能を悪化させ、予後を悪化させる。そのため栄養状態の改善がCOPDの治療において重要な役割として認識されている。NST (Nutrition Support Team)はCOPD患者の初期栄養評価(SGA)を行い、客観的栄養評価(ODA)に基づいた必要十分なカロリーを投与する。またCOPDの病態を理解し、脂質の割合を多くし呼吸商を低くすることも重要である。それにより患者の早期離床・早期退院がはかられるのである。
COPDの治療におけるNSTの各職種、特に管理栄養士や理学療法士の果たす役割は大きい。南大和病院でのCOPD患者に対する栄養療法の変遷とその効果を実際の症例を紹介し、述べる。
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© 2006 日本静脈経腸栄養学会
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