静脈経腸栄養
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臨床経験
嚥下障害入院患者における経腸栄養流動食L-8による血中微量元素の変動
齊藤 昇内野 勝子山口 泉
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キーワード: 微量元素, 経腸栄養, 推奨量
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2006 年 21 巻 3 号 p. 3_85-3_93

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抄録
嚥下障害のある入院患者10例(男性2例、女性8例、平均年齢74.2±14.5歳(平均±SD))に8種類の微量元素を含有するL-8を6ヶ月間投与し、血中微量元素の変化を観察した。開始時に血清銅(Cu)が低値であった6例、及び正常であった4例の血清Cuは投与により有意に上昇し正常範囲を維持した。血清セレン(Se)は正常下限値以下から投与1ヶ月で有意に上昇し正常範囲を維持した。血液マンガン(Mn)、血清モリブデン(Mo)及び血液ヨウ素(I)も正常範囲内で有意に上昇したが、血清鉄(Fe)及び血清亜鉛(Zn)は投与により変化しなかった。栄養指標は良好に維持され下痢発生もなかった。
食事摂取基準(2005年版)との比較から、L-8に含まれる微量元素は高齢経腸栄養患者に安全投与できると考えられた。
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© 2006 日本静脈経腸栄養学会
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