2007 年 22 巻 1 号 p. 23-27
2006年度診療報酬改訂における「栄養管理実施加算(NST加算)」の新設は、入院医療の栄養管理の標準化の推進を求めるものであり、今後のNST活動の質の保証が要求される時代に入ったといえる。多職種共同による適切なNST活動を展開していくなかで、薬剤師は薬物療法を支援し、かつ静脈栄養に限定した知識・技術だけでなく経口・経腸・経静脈栄養と一貫した形での専門性を生かした高度な栄養管理の実践が求められている。今後、NST活動のアウトカム評価の向上を獲得するうえでも、スタッフの教育やチーム体制の確立は、早急に取り組まねばならない課題であると思われる。