静脈経腸栄養
Online ISSN : 1881-3623
Print ISSN : 1344-4980
ISSN-L : 1344-4980
特集:栄養管理実施加算を考える
栄養管理実施加算について -臨床検査技師の立場から-
畑中 徳子
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 22 巻 1 号 p. 29-33

詳細
抄録

2006年4月から新設された栄養管理実施加算は、当院のNSTに新時代をもたらした。当院での栄養管理実施加算導入後のNST活動を紹介するとともに、臨床検査技師の立場から栄養管理実施加算の意義を考えた。
栄養管理実施加算は臨床検査技師にとって、チーム医療に参画しやすい環境を提供してくれたものとしての意義が大きい。これまで臨床検査技師は検査に関する知識や検査技術だけでなく、精度管理、情報処理、システム化する能力をなど検査室の中で発揮してきた。しかしこれらの能力はチーム医療に参画し、チームの中で大いに活かされるべき力であると考えている。臨床検査技師は、事務処理、システム整備、検査結果の提供など様々な部分を契機に積極的にNSTに関わっていくべきである。
そして臨床検査技師のNSTにおける役割としてもっとも重きを置くべきは、やはり栄養評価に効率の良い検査選択とその解釈など、検査に重点を置いた活動を展開していくことであると考える。

著者関連情報
© 2007 日本静脈経腸栄養学会
前の記事 次の記事
feedback
Top