静脈経腸栄養
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施設近況報告
「栄養管理実施加算」実施状況報告―神奈川県下におけるアンケート調査から―
野口 球子林 宏行鈴木 博
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2007 年 22 巻 4 号 p. 509-514

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抄録
はじめに:「栄養管理実施加算」の新設は入院患者に対する栄養管理のあり方をあらためて認識させ、NST活動を推進する契機となったと思われる。神奈川NST研究会では、チーム医療における栄養管理やそれに関わる問題等、今後取り組むべき課題について検討することを目的に調査を実施した。
対象及び方法:対象は神奈川県下20床以上の病院。方法は郵送によるアンケート調査。
結果:平成18年7月末現在、栄養管理実施加算実施施設は88.7%、NST稼動施設は44.4%であった。栄養管理実施加算にNSTが関与する施設は35.8%であり、栄養管理実施加算にNSTが生かされているとはいえなかった。栄養管理計画書作成における多職種共同は充分ではなかった。
考察:栄養管理の質的向上を図るためにはマンパワー不足の解消と共にチーム医療の実践が必要である。当研究会としては、栄養管理の重要性や職種間連携などの啓発活動を続けると共に、各専門職のスキルアップや、業務の効率化にも視点をあてた活動を展開していきたい。
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© 2007 日本静脈経腸栄養学会
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