2009 年 24 巻 3 号 p. 787-792
薬剤師は、その職能を活かし医薬品を適正に使用していく上で積極的に関与しなければならない。そのためには、処方意図を把握した上で、薬学的見地に基づいて医師や他の医療従事者と検討する必要がある。輸液療法では、輸液の基礎を把握し、それぞれ患者の病態や検査値等の変化を確認し、処方チェックを行い、また提案していく必要がある。また、患者に何らかの変化や異常があった場合、薬剤による副作用かどうかの可能性も考慮しなければならない。
本稿は、輸液の基本とナトリウム(Na)管理、また血清Naに異常を起こす薬剤に焦点をあて、薬剤師に必要なポイントを述べる。