静脈経腸栄養
Online ISSN : 1881-3623
Print ISSN : 1344-4980
ISSN-L : 1344-4980
施設近況報告
薬剤師の視点から見たNST活動の現状
―NST稼動施設の薬剤師を対象としたアンケート調査―
森田 幸一吉見 猛木津 純子
著者情報
キーワード: NST活動, 薬剤師, 実態調査
ジャーナル フリー

2009 年 24 巻 5 号 p. 1097-1102

詳細
抄録
【目的】各施設におけるNST活動が活発化しているが、その活動実態は種々である。各施設におけるNST活動の実態について全国調査し、今後薬剤師がNST内で担うべき役割について検討する。
【対象及び方法】2007年7月―8月、NST稼動施設 (983施設) のNST活動に関与している薬剤師を対象に、回診の内容、NSTの活動内容や問題点、薬剤師の役割などについてアンケート調査を行った。
【結果】670施設から回答が得られた。99%以上の施設でNST活動に薬剤師が参加し、回診にも参加していた。薬剤師は栄養療法や、患者と接することに重点を置いて活動していた。NST活動において薬剤師が担うべき役割は、栄養療法の中でも、特に静脈経腸栄養における処方設計への積極的な関与であることが確認された。
【結論】NST活動で薬剤師が活躍するには、静脈経腸栄養に関する薬剤師のための実践的なマニュアルを構築することが重要である。
著者関連情報
© 2009 日本静脈経腸栄養学会
前の記事
feedback
Top