静脈経腸栄養
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臨床経験
医師を対象にした栄養療法教育におけるパフォーマンスマネージメントの有効性
福庭 暢彦徳田 綾香前田 訓佳石井 真世伊藤 麻里松山 初江山本 萬智子福永 典子竹内 勤
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2011 年 26 巻 4 号 p. 1141-1146

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抄録

【目的】当院の栄養サポートチーム (以下NST) ではパフォーマンスマネージメントを用い医師教育を行った。この取り組みが医師の行動に及ぼした効果を明らかにする。
【対象および方法】医師の行動随伴性を分析した結果、栄養療法を強化するためには、栄養療法を客観的かつ迅速に評価できること、ならびに栄養評価と栄養療法の行動レパートリーを習得させることが有効と推測した。そこで常勤医師11名を対象とし、プレアルブミンの院内測定導入とオーダー手順の簡略化、栄養評価と栄養療法についての紙面配布による情報提供、カンファレンスでのモデリングを行い、プレアルブミン測定件数、アミノ酸輸液ならびに脂肪製剤使用量を比較した。
【結果】プレアルブミン測定件数、アミノ酸輸液、脂肪製剤の医師別使用量は有意に増加した (P<0.05)。
【結論】NSTの医師教育におけるパフォーマンスマネージメントは有効である。

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© 2011 日本静脈経腸栄養学会
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