抄録
リハビリテーションを行っている患者は、原疾患による侵襲や食思不振などにより栄養障害を呈している場合が少なくない。栄養障害を伴った場合、リハビリテーションの効果が十分に得られない可能性がある。栄養障害は飢餓や疾患による侵襲のほか、食欲不振などが要因となる場合がある。薬剤師は適切な栄養剤を選択し栄養改善を図ることや食思不振患者の薬物治療上の問題解決に取り組むべきである。またリハビリテーション患者は、身体障害から服薬自体が困難である場合も少なくない。リハビリ患者個々に適切な薬物投与形態を整えるべきである。本領域における薬剤師の果たすべき役割は大きいと考える。