静脈経腸栄養
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特集
間接熱量計を用いた肝硬変患者の栄養管理
白木 亮華井 竜徳森脇 久隆
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キーワード: 肝硬変, 間接熱量計, 肥満
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2012 年 27 巻 6 号 p. 1331-1335

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抄録
肝硬変では蛋白・エネルギー低栄養 (protein-energy malnutrition: PEM) が高頻度に出現し、予後やquality of life (QOL) に影響を及ぼす。この低栄養状態に、分岐鎖アミノ酸 (branched chain amino acids: BCAA) 製剤や就寝前軽食 (Late evening snack: LES) などの栄養療法によって、肝機能・予後・QOLの改善が得られることが報告され、様々なガイドラインで栄養療法が推奨されている。また近年、食の欧米化に伴い日本人の肥満は増加傾向にあり、肝硬変患者においても肥満患者の割合が増えている。肥満合併肝硬変患者では肝発癌リスクが高く、肥満やインスリン抵抗性に対しての治療介入も必要である。
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© 2012 日本静脈経腸栄養学会
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