抄録
輸液栄養療法は、基本的な医療行為でありながら、そのライン管理においては標準化された手法がないのが現状である。直接静脈内へ輸液をはじめとする薬剤を投与する治療であり、色々な視点からの管理が求められている。医師の処方に始まり、薬剤が投与されるまで多くの職種が関与し、投与される薬剤の特性から画一的な管理もできないのが現状である。今回は薬剤、ラインの面からなど理想的な管理を求めて問題点を指摘した。NSTが普及した現在、NSTが主導し、輸液栄養療法を精通した専門職ならではの管理を目指して努力してもらいたい。