静脈経腸栄養
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特集
箕面市立病院での輸液ライン管理の取り組み
見戸 佐織土井 聖子四宮 聡飯島 正平
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2014 年 29 巻 2 号 p. 695-702

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抄録
当院の栄養管理チーム(nutrition support team;NST)は2002年の稼働後より輸液ライン管理に取り組み、輸液チームを立ち上げ、安全で効率性のある輸液管理全般を目指した活動を行っている。まず標準化から始め、管理面で優れている輸液関連製品への統一・転換を図った。さらに、全職員向けの輸液マニュアルを整備、手技面の向上と製品特性の周知に努めた。すべての輸液製剤の当日の無菌調製化を実現し、輸液製剤に関する情報や輸液管理に必要な知識の啓発活動を行った。2004年より稼動時より行ってきたカテーテル関連血流感染サーベイランスを感染制御チーム(infection control team;以下、ICTと略)と共同で行うとともに輸液ライン回診を始めた。輸液ライン管理の標準化と計画的で現実的な輸液ライン管理は、計画的な栄養管理を実現し、医療安全管理につながる。実際の輸液療法では多職種が関わっているため、NSTが核となって効果的な栄養療法に向けた活動を行う意義は大きいと考えている。
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© 2014 日本静脈経腸栄養学会
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