日本小児外科学会雑誌
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肺転移を伴ったウイルムス腫瘍の長期生存3例の治療経験
中川 公彦池田 義和岡田 正川島 康生河 敬世池田 輝生
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1979 年 15 巻 3 号 p. 485-491

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抄録

我々は, 肺転移を伴なうウィルムス腫瘍の3例を経験した.症例1は治療に抗して反復出現する片側肺の孤立性転移の為, 外科的転移巣摘出の適応となった.症例2は両側肺への多発性転移であり, 肝転移も同時に疑われたが, 化学療法及び放射線療法でいずれも消失した.症例3は肺門縦隔リンパ節への転移で化学療法のみでよく反応し治癒した.以上3症例いずれも初回術後6年以上経過した現在再発転移の徴候なく健康である.(本論文の要旨は1977年度小児悪性腫瘍研究会 : 於東京で発表した.)

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