間葉芽腎腫の1例

堀米 史子; 藤原 利男; 土岡 丘; 岡本 健太郎; 金子 恵; 加藤 広行

doi:10.11164/jjsps.46.1_48

間葉芽腎腫の1例

堀米史子, 藤原利男, 土岡丘, 岡本健太郎, 金子恵, 加藤広行

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キーワード: 間葉芽腎腫, 高血圧, レニン, Wilms腫瘍, 腎明細胞肉腫

ジャーナルフリー

2010 年 46 巻 1 号 p. 48-52

DOI https://doi.org/10.11164/jjsps.46.1_48

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抄録

症例は生後3か月男児.富細胞型間葉芽腎腫cellular type mesoblastic nephroma (MN)の1例を報告する.哺乳不良を契機とし,長径約12cmの巨大な腹部腫瘤を認めた.腫瘍は乳白色充実性腫瘍でWilms腫瘍,腎明細胞肉腫との鑑別に難渋した.組織学的には,細胞密度の高い紡錘形細胞を主体とする腫瘍細胞が錯綜し,遺伝子検索にてETV6-NTRK3融合遺伝子RNAが検出され,臨床像と合わせ本疾患と診断した.

責任著者(Corresponding author)

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