日本小児外科学会雑誌
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症例報告
絞扼性イレウスを伴った小児腸間膜裂孔ヘルニアの1 例
小沼 憲祥池田 太郎杉藤 公信石岡 茂樹井上 幹也萩原 紀嗣越永 従道
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2014 年 50 巻 1 号 p. 71-75

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抄録

小児腸間膜裂孔ヘルニアは,腸閉塞の原因として稀である.我々は,絞扼性イレウスを伴った小児腸間膜裂孔ヘルニアの1 例を経験した.症例は,2 歳の女児.腸閉塞の診断で当院へ紹介となった.腹部超音波検査とCT 検査にて腸内容の貯留を伴った小腸の拡張と腹水を認めた.絞扼性イレウスの診断で緊急開腹術を施行した.小腸間膜に1×2 cm の欠損孔を認め,欠損孔に130 cm にわたる回腸末端が入り込み壊死していた.小腸壊死部を切除し,欠損孔を修復した.小児腸間膜裂孔ヘルニアについて,文献的考察を含めて報告する.

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