日本小児外科学会雑誌
Online ISSN : 2187-4247
Print ISSN : 0288-609X
ISSN-L : 0288-609X
症例報告
虫垂・回盲部が嵌頓した小児鼠径ヘルニアの2例
安井 稔博鈴木 達也原 普二夫渡邉 俊介宇賀 菜緒子直江 篤樹
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 51 巻 7 号 p. 1173-1176

詳細
抄録
小児鼠径ヘルニア嵌頓は小児外科領域で緊急手術の必要な急性腹症の1 つである.虫垂嵌頓例はAmyand’s hernia と称され稀である.今回我々が経験した2 例を報告する.症例1:1 か月25日男児.哺乳力低下と繰り返す嘔吐で当院小児科を紹介され腹部レントゲンでニボーがあり外科紹介となった.診察時に右鼠径部から陰囊に腫大あり.用手還納試みるも整復不十分であり,他のイレウスの原因も考慮し緊急手術にて臍部より腹腔鏡で観察したところ,右鼠径輪に虫垂・回盲部が嵌頓していた.腹腔内からの牽引と用手圧迫により整復した.症例2:11 か月男児.以前より左鼠径ヘルニアあり.待機手術の予定であったが,クループを発症して当院小児科へ入院となった.入院中に嵌頓し,用手整復困難なため緊急手術となった.鼠径法でアプローチし,ヘルニア囊内から虫垂・回盲部が認められた.
著者関連情報
© 2015 特定非営利活動法人 日本小児外科学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top