日本小児外科学会雑誌
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症例報告
Partial median sternotomyにより切除し得た巨大縦隔奇形腫の2例
山本 裕輝小森 広嗣内田 豪気春松 敏夫藤村 匠加藤 源俊廣部 誠一
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2017 年 53 巻 1 号 p. 110-114

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抄録

巨大縦隔腫瘍の切除では,低侵襲性と安全性を考慮してそのアプローチ法の選択に難渋する.我々はpartial median sternotomy(以下本法)で良好な視野を得て安全に切除しえた小児縦隔腫瘍の2 例を経験したので報告する.症例1 は13 歳女児.呼吸苦と胸痛を主訴に近医を受診しCT で最大径8 cm の縦隔腫瘍を指摘された.成熟奇形腫を疑い,本法で切除術を施行した.後療法は行わず,術後3 年で再発なく整容性も良好である.症例2 は15 歳男児.発熱と咳嗽を主訴に近医受診し,CT で長径16 cm の縦隔腫瘍を認めた.腫瘍マーカーの上昇から胚細胞腫瘍を疑い,化学療法を施行した.腫瘍の長径は7 cm にまで縮小し,本法で切除術を施行した.術後も化学療法を行い,術後3 年で再発なく経過している.縦隔腫瘍の切除には本法が安全で良好な視野を取れるため,アプローチの選択肢として検討するべきであると考える.

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