日本小児外科学会雑誌
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症例報告
ダブルバルーン内視鏡にて腸重積整復後,ポリープの外科的切除と術中内視鏡を施行したPeutz-Jeghers症候群の1例
兒島 正人栗原 將上田 祐華檜山 英三
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2020 年 56 巻 4 号 p. 396-401

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抄録

患者は11歳男児,乳児期より口唇と手指に黒色の点状色素沈着を認め,10歳頃より時折,腹痛を認めていた.貧血に対する精査により胃から直腸に散在するポリープと回腸に重積を来す過誤腫性ポリープを認めた.ダブルバルーン内視鏡下に重積を整復後,ポリペクトミーを試みるも切除困難であった.よって開腹手術によるポリープの外科的切除に加えて術中内視鏡による小腸深部の消化管ポリポーシスの観察を施行した.病理診断にてポリープは過誤腫性ポリープでありPeutz-Jeghers症候群と診断した.本症では,定期的な消化管ポリープのサーベイランスによりポリープの増大,腸重積症を未然に防ぎ,外科的切除を回避することが望ましい.しかし,外科的切除が必要になった場合には,術中内視鏡を施行し,消化管ポリープの観察,切除を行うことによって日頃の負担を軽減でき,P-J症候群の患児のQOLの改善につながると考えられた.

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