気管支学
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自然気胸に対する保存的治療 : 気管支塞栓術+胸膜癒着術の有用性
吉岡 誠福島 靖典早瀬 崇洋谷口 雅彦内野 広文杉尾 克徳柴田 紘一郎古賀 保範
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1995 年 17 巻 5 号 p. 455-458

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抄録

1993年6月以降当院に入院加療を行った自然気胸21例の内, massive air leakageを伴う3例に対する治療として気管支塞栓術+胸膜癒着術を同時に施行する方法を行った。その結果, 本治療後胸腔内ドレナージは, 平均4.7日と短期間で抜去でき, 全例胸膜癒着を起こし, 自然気胸は改善した。気腫性疾患等による低肺機能や高齢者等の手術適応に問題がある自然気胸症例に対して本法は簡単かつ低侵襲で有効な治療法となりうると考えられた。

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© 1995 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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