国立呉病院内科
1980 年 2 巻 2 号 p. 156-162
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癌病変部を暗青色に染めるトルイジンブルーを用いて、色素散布による気管支鏡検査を25例の肺癌患者に試み、気管支壁の癌浸潤範囲の把握に対する有用性を検討した。内視鏡的に腫瘤および上皮内浸潤部には著明な着色がみられたが、粘膜下浸潤部には紫がかった淡い着色が認められた。また、本法は生検箇所の判断材料にもなりうるものと考えられた。以上より通常の内視鏡検査に本法を補助診断法として応用することにより、更らに癌浸潤範囲を明確にしうるものと考える。
日本気管支研究会会報
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